インド(4)ジャイプール〜インドの洗礼を受ける‼︎
5/17〜5/22 in Jaipur
当初はあまりに暑いため、アーグラからデリーを通ってマナリーに北上予定でした。ただ、インドで出会ったインド人が皆口を揃えて南インド(特にゴアやコーチ)が良いと言ってくるので、気になり始め、また南にはエローラ遺跡やアジャンタ遺跡、ハンピなど行きたいところも多かったため、南に進路を変更!ジャイプールまで西に進んでそこからムンバイ→ゴア→ハンピ→ベンガルールからエジプトに抜けることにしました。
(一番行きたかったマナリー〜レー間の道路が6月にならないと開通しないというのも大きな理由です。インドは近いので夏にまた来てバイクでマナリー〜レー間をツーリングするのが夢です)
1.アクセス
アーグラ〜ジャイプール/CC/Rs565/4時間半
2.おすすめスポット
⚫︎シティパレス
マハラジャの住居兼博物館。
一応行きましたが、高い割に見るところは少ないですし、内部はほとんど撮影不可でしたので、行かなくても良かったかなという感じです。
【料金】500ルピー
*同日なら同じチケットでジャイガル要塞も入れます。
⚫︎ジャンタル・マンタル(Jantar Mantar)
昔の天文台です。世界遺産にも登録されているようです。様々な種類の天体観測機が置いてあって結構見応えあります。
【料金】なぜか行った日は無料でした
⚫︎風の宮殿(Hawa Mahal)
外見のみ見学。トゥクトゥクのドライバーが内部はお金を払って見るほどではないと言っていたので内部見学はしていません。
【料金】外見だけなら道路からなので無料
⚫︎水の宮殿
マハラジャの夏用の離宮。対岸から眺めるだけで中に入ったりはできない。アーグラ城に行く途中にある。トゥクトゥクに言えば、アンベール城の帰りに立ち寄ってくれます。
【料金】外から見るだけなので無料
⚫︎アンベール城(Amber Palace)
城内は広くて中を自由に動き回れるので結構楽しめました。ただ暑くてすぐ退散しましたが...
【料金】行った日はここもなぜか無料でした
全部近郊ですが、1つ1つトゥクトゥクをチャーターしていると高くつくので、1日貸し切って全部回りました。1日貸し切って400〜500ルピーほどです。
3.宿情報
トゥクトゥクのドライバーに紹介された宿に泊まりました。歩き方にもMaps.meにも載っていません。ただ、ツインでそこそこ綺麗で300ルピーだったので結構良いと思います。
客引きについていくのも1つの手かもしれません(ただし、後述のとおり、トゥクトゥクのドライバーは信用してはいけません!)
4.インドの洗礼
ジャイプールではインドで初めて腹を壊し、巧妙な手口で犯罪の片棒を担がされそうになったので紹介しておきます。
先ず、ジャイプール駅でリキシャの男が声をかけてきた(長身180cmぐらいでどもりが強い話し方をする)。その男が紹介するホテルに宿泊することに。それ自体は普通のことなので特に疑っていなかった。
その男は翌日の観光名所をリキシャで周る勧誘してきて、その流れで出身などの話になり、ジャパンと答えると、友人に日本人の彼女がいると言う。疑っていると、すぐにその友人Aがやってきて、スマホで日本人彼女と話をし出して、私に代わってきた。話すと本当に日本人で、単刀直入に「この人たちは信用できますか?」と聞いたところ「すごく良い人たちなので大丈夫です」との答えが。同じ日本人の言うこととあってすっかり信用してしまった。その後は意気投合し、友人Aも含めてローカル食堂に食事に行き、露店せビールを買って一緒に飲んで色々な話をして楽しかった。帰り際に、リキシャの男が明日は叔父の家に招待したいと言ってきた。何でも明日はラマダン初日(これは本当)でパーティするので客人を呼びたい、叔父に話をしたら私に会いたいと言っているとのこと。その叔父は、ダイヤモンドのバイヤーで日本にも輸出しているから日本人が好きなのだとか。まぁローカルの家庭に興味があったので行くことに。
翌日の夜、リキシャで叔父の家に招待された。パーティと言う割には家族しかいなかったし、正確には友人Aの叔父だった(今となっては本当に叔父かどうかも不明だが)。家は大きく、車も日本車だった(インドで日本車は高級車)ので信用してしまった。そして、叔父家族と一緒に食事をしたところ、その叔父が私のことを気に入ったと言ってきて、明日から従姉妹の結婚式が田舎であるので招待したいと言ってきた。インドの結婚式は盛大で関係性が薄い人も大勢呼ぶという知識があったため、そこまで疑うことなく、インドの結婚式に参加できる機会も貴重だとの思いからOKし、明日の朝、リキシャの男がホテルに迎えにくることになった。
宿に帰ると強烈な腹痛が襲ってきて、そこから朝まで針で刺すような腹痛、嘔吐、下痢が続いた。その叔父の家で食べたカレーのせいだと思う...
当然、朝迎えに来たリキシャの男に対しては、結婚式行きの話は断った。すると、リキシャの男はそれはいいが、叔父が私にもう一度会いたがっているので、体調治ったら会って欲しいと言われた。そして、その翌日もリキシャの男はやってきて体調を気遣うふりをする。そもそもリキシャの男も友人Aも結婚式に行くという話だったのに行っていない。リキシャの男は「結婚式は2週間ぐらい続くからいつでも行ける。それよりもお前のことが心配だから離れられない」とか言ってくる。この時点で明らかにおかしいと思い始める。そんなわけないだろう!たかだか3日前ぐらいに会った外国人と結婚式どちらが重要かなんて子どもでもわかる。
翌々日には体調もすっかり良くなっていた。リキシャの男が来て、調子良さそうだから叔父の家に行こうとか言ってくる。もう疑ってたので、断固拒否して理由を聞く。最初は、叔父が私を気に入ったから、日本のことをもっと知りたいからとか適当なこと言っていたが、それでは行かないと拒否していたら、観念してリキシャの男より英語が堪能な友人Bを呼び出し、本当の要件を説明し始めた。
内容は、叔父はダイヤモンドのバイヤーのところ、東京の銀座の店に輸出している。しかし、当然、営業だと高額の関税がかかってしまう。そこで、私が買ったことにして個人の物として日本に送れば関税が安くなるから、協力して欲しい、実際には買わなくていいし、謝礼も支払うとのこと。ようやく全てが納得できた。ここまで親切だったのも全部このためね。当然、断った。完全な脱税で犯罪だし。
本当に周到かつ手の込んだことをする。何でその労力を別の方向に使えないのか呆れた。あと、腹を壊してなければ田舎に連れて行かれており、そこでこの話をされれば断れなかった(断ったら多分帰ってこれない)と思うと、ゾッとして、腹痛は死ぬほど苦しかったけど、結果的にはベストタイミングで腹を壊した。
この誘いを断った途端、リキシャの男はビジネスライクになり、この3日間ぐらい私に付きっきりで仕事できなかったからチップ支払えとか言ってきた。いやいや頼んでないし!と言いたかったが、もう早めに縁を切りたかったので手切れ金を渡しておさらばした。
インドの信用させてから騙すという手口は結構ショックが大きい...インド人全員が詐欺師に見えてくるし、本当に良い奴でも裏があると疑ってしまう癖がつく。本当にやめて欲しい。まぁ何はともあれ未遂で終わったので結果オーライですが、皆さんもインド旅行の際にはくれぐれもご注意ください。本当に巧妙な手を使ってきます。